うつ病になってしまった自分……それからの行動、軋轢、未来
私は7年前、当時働いていた会社を辞めました。退職理由はうつ病です。
在職中は色々なことがありました、上司のパワハラ、部下の裏切り、パート同士の諍い、毎日のように何か起こっていました。気持ち良く帰途についたのは記憶に残る限りではほんの僅かです。今思うんですがよくこんな会社に10年間もいたなって。
辞めてしばらくはうつ病との格闘でした。実は辞めるちょっと前から死と格闘してました。「もう楽になりたい」それが頭の中をよぎり始めてました。「もう楽になりたい」イコール「死」です。けれど「死」は考えてないんです。そこまでは考えて無いんです。ただ楽になりたいでやってしまいそうになるんです。私は何故うつ病にかかった人達が死を選ぶのか初めてそこで知りました。
母の援助
そんな状態になってからは家にいるのが怖くて外出ばかりしてました。家に居ると考え込むんです。そして誘われるんです。後から聞けば母はそんな私の状態に感づいていたようです。母はそんな私をよく旅行に誘ってくれました。そんな甲斐もあってか少しずつ改善していきました。
親戚の辛辣な言葉
旅行に行っている途中でした。母に電話があり何か話してます。気配からして親戚だと直感しました。母は私の事で説教されたようです、内容は言いませんでしたが大凡の察知はつきました。 しばらくしてその親戚の家に用事があり行くことになりました。その親戚は美容室をしていて、いつも髪はそこに任せていました。予想した通り散々嫌味を言われましたね、本当にここぞというばかりに「働かなくてもご飯食べれるのね」「もうこれからあなたの髪は切れない」「ヘアクリームもあなたには売れない」母の妹ですよ、おまけにその娘まで一緒に……もう二度と行きません、距離を置くことに決めました。正直言うと凄く傷ついたんですよ。
父が突然倒れて……
ある日、私が病院から帰ってくると父も母もいませんでした。何処行ったんだろう…すると近所の人が来て「救急車が来てたよ、お父さんが運ばれたよ」すぐに近くにある総合病院へ行きました。するとそこに運ばれていました。母がいて「脳出血だよ、意識はあるよ」少し安心しました。しかし後から病院の先生の説明があり軽い脳出血だが出血してる場所が神経の集まっているところで後遺症が出る可能性が高いとのこと。やはり先生の言うとおりでした。左半身が麻痺して立つことも座ることも出来ませんでした。
今後のことについて家族で話し合うことにしましたが、やはり今私がこういう状態なので私にしてくれないかとの話しでした。勿論引き受けました。私の父ですから……しかし不安もたくさんありました。勿論収入のことです。今は貯蓄を切り崩して生活してますが問題は先のことです。しばらく考えてみることにしました。
思い切って役所へ……
*みなさんはご存知でしょうか、役所(市役所、区役所、町役場など)に保健福祉課という、精神的な病気に対して相談にのってくれる所があります(特にうつ病になった方、あるいは身内にうつ病や引き籠もりのいる方など。)親身になって相談にのってくれ対処してくれます。(役所御用達の病院の先生もいて無償で診断してくれます、そして病院も紹介してくれます。)
私も最初は躊躇っていましたがこういう状態なので行く決心をしました。そして私も病院を紹介して頂き行くことにしました。正直病院には抵抗ありましたが、もうそんなこと言ってられません。自分そして心配してくれている人達の為に良くしたいと思い行く決心をしました。
数年後……
今も病院には行ってます。その介あってか前よりかは改善してるようです。もちろん父の介護は続けてます。行く先の不安はありますが恐れても仕方ありません。今を大事に生きることにしました。それが結果となって新しい未来を作ってくれるかもしれませんから……最初の頃は人を恨みました、思い出す度に恨みました。歯痒ゆくてどうしようもない時もありました。今でも許せない人はいます。しかし恨んだとて何かが良くなる訳ではありません。私はこう思ってます、「世の中、因果応報というものがあるから人を陥れた人間は必ず神様が罰を与えて下さると…そんな人間の為にあなたが手を汚す必要はないと……」そう信じてます。今は両親だけのことを考え、そして行く先での蓄えを考えてインターネットを始めました。今はまだ人から仕事を貰っている状況ですが先では独立したいと思っています。そんなこんなで悪戦苦闘してますが前よりかは充実しています。
最後に……
もしあなたがうつ病など酷い心配事に陥った時は苦しいでしょうが行動に移して下さい。例えば職場を替えるのも一つの手段です。地位、名誉よりももっと大事なことがある筈です。そしてそれを見つけるチャンスでもあるんです。自分は試されているんだと思って下さい。新しい未来があなたを待ってます。それと病院へ行くこともお薦めします。まずはインターネット等で調べて評判の良い病院に行くことがベストです。中には耳を疑うような病院もありますので注意して下さい。もし身内にそういう方や引き籠もりの方が居ましたら一度役所に相談してみるのもいいかと思います。決して悪いようにはしない筈です。そして何より大事なのは皆の温かい協力なのです。辛いでしょうが一日一日しっかり生きて下さい。 回顧し…こういった方々への新しい未来があることを心より願っています。一日一人でも多くの人が救われることを祈ってます。
ありがとうございました。